Live Blog「Re-Birth of 1992 KT Zepp Yokohama 2022.8.7」(2022)

過去の痛みや今の不安を明日への希望に

2022年12月4日~12月12日までの9日間、PIA LIVE STREAMにてオンライン動画配信をされていた『永井真理子 Re-Birth of 1992 KT Zepp Yokohama 2022.8.7』。今年8月に行われた『Re★Birth of 1992』のライブ本編をギュギュっと1時間に集約、厳選11曲で構成されたエディット・バージョンでの配信でした。

そもそもが奇跡的なイベントだったと思うのです。最近、いろいろな媒体でインタビューが行われていますが、そこで真理子さんが「過去を振り返るのはあまり好きではない」と語っているように、長年のファンの方ならご存じ、この御方、本当に前しか見ない御方で...。そんなこと言ったって、テレビでは過去のヒット曲しか歌わないし、寄せ集めのベスト盤なんか腐るほどあるじゃないか、という声が上がるのももちろんわかっておりますが、ある意味、そこも奇跡的なことであってね。姐さんが全国放送のテレビで「ZUTTO」を普通に歌っているというのは、これ、今までじゃ絶対に考えられないことだったんですよ。そういう後ろ向きなことが大嫌いな御方なんですから、ホントに。ただ、なんでしょうね、求められると断れない御方でもあるのかな?なんて思う時が復活後はしばしばあったりもしますが...。

で、そんな御方が過去のライブをもともとのメンツでセットリストをそのままでやろうなんて、こんなノスタルジック万歳なことをしてしまうというのが、もう、奇跡的なことだなと。んでもって、蓋を開けてみたら、やっぱりこの御方、前しか向いてなかったという(笑)。そうなんですよ、やっぱりナガマリはナガマリなんですよ。それが嬉しくて嬉しくて。やってることは過去のセットリストなんですけど、それを再現する気なんてさらさらないと言いますか、もう "今" なんですよ。"今" のわたしを見てくれと。で、会場にいるみなさんも "今" なんですよね。誰一人、30年前をそっくり再現しようとしてる人なんかいなくて。アーティストも素晴らしければ、オーディエンスも素晴らしいという、あんな幸福な空間にいられなかったことがただただ悔やまれるんですけど...。

しかし、なんでまた、急にこんなことを語り始めたかっていうと、昨晩の姐さんツイートが熱くて熱くて。これ、絶対に来年はもっとスゴイことが起きる伏線でしかないじゃんと。

前回のファン感テキストで、2022年で過去の自分をRe★Birthしてからの2023年はJumpする年になりそうなんて書きましたが、冗談抜きで1月14日以降、おそらく私たちの想像を遥か斜め横から超えてくることが起こりそうで、もうワクワクが止まりません。

もうね、夢を語るには齢を重ね過ぎたし、そんなフワフワしたことを夢想するほど現実は甘くないことも知ってしまったし、毎日毎日、小さな痛みがチクチクと心を刺し、たまに大きな痛みに膝を抱えてうずくまってしまうこともあるじゃないですか。それでも大丈夫なんですよ。それでもいずれはなんとかなるということを私たちは知っているんです。真理子さんも同じようにそんな日々の何げない痛みをこれからも歌っていかれるのではないかと。その痛みの先には希望があって、その希望の先には大きくはないけど私たちそれぞれの小さな夢がある。

音楽と共に人生があり、ナガマリと共に楽しみがある。

ひとまず、1月14日 土曜日!みなさん、横浜でお会いしましょう!