ナガマリの2023年:振り返りと新たなスタート

諸々の事情で今年のファン感謝祭は参加できなかったので、なんとなくですけど、年末を迎えるこのタイミングで、ナガマリの2023年を振り返ってみようかなと思います。

とにかく今年の目玉といえば『RE★BIRTH OF 1992』と『BIG SKY self cover album Brand New Door』の2作品がリリースされたこと。ライブアルバムにライブブルーレイにセルフカバーアルバムですよ。なんと贅沢な一年だったんでしょう。去年の12月24日にリリースされた配信シングル「Re★Birth」も感覚的には今年みたいなところもあるので、さらに新曲まで含まれるという怒涛の一年。'92年の横浜スタジアムライブのリブート、その後の東芝時代からオーストラリア時代までを俯瞰したセルフカバーではネオアコースティックという新境地を切り開き、音楽的にかなりJUMP UPした一年と言えます。

ライブも「RE★BIRTH OF 1992 encore concert」に始まり「M's Fes Tour 2023 BIG SKY plus 会えてよかった」、そして「ファン感謝祭 Thank You 2023」の計9本。その合間に「ファンツアーin安曇野2023(大人の修学旅行&合宿)」「PATi-PATi×GB THE GREATEST HITS ~GiRLPOP Special~」「横浜合同演奏会2023」「大人の学園祭」に、ちょいちょい地方イベントにも参加と目白押し。さらにファンクラブ「ORANGE HEART CLUB」の復活から、写真集『Meteor Shower 2017~2023』も発売と、いやいや、なかなか充実した一年でした。

こうして振り返ってみると、姐さんを軸にして縦と横のラインがテーマとして浮かび上がってくるのですが、まずはなんと言っても縦のラインですよね。アーティストとファンの繋がりが実に親密になった一年だと思います。毎晩のおやすみポスト(TwitterがXになったのもつい半年くらい前)、毎週月曜の直接対決(この対決というたった2文字の単語が今年一年でどれだけ誤字ったか)、この辺りはもう3年前から変わらずですが、安曇野ファンツアーを機にファンクラブを復活させたというのが、やはり一番大きな出来事ではないかと。ライブやイベントならまだしも、アーティストと一緒にBBQともなれば、さすがにSNSで門戸開放してしまうと収拾がつかなくなってしまった。逆を言うと、それだけ "永井真理子" というアーティストが身近な存在だとも言えるのですが、そこで線引きをしたのがファンクラブであると。基本、Team Mの皆さまは本当にいい方々ばかりなので、なにも心配はいらないと思っていますが、言うても毎晩のおやすみポストのいいねの数に比べてリプをしている方々というのは1割から2割程度の一部の方々、不特定多数の声を持たない方々の声を拾うためには、ファンクラブはかなり潤滑油の機能を果たすのではないかと思うのです。2017年の復活当初はSNSだけでどこまでできるかというスタンスではありましたが、ある意味、その一定ラインを越えたのが2023年であり、ファンとの距離感はさらに多岐のバイアスに対応していくものに進化していきそうです。

そして、横のラインです。2023年、鮎川誠さんに始まり、坂本龍一さん、亜伊林さんにKANさん、悲しいニュースもそれなりにありました。山田邦子さんのように初期の発見で癌を克服し、今ではM-1の審査員をされているというのは本当に稀なことで、わたしの身近にも闘病されていた方々がたくさんいましたが、その変わり果てていくご様子を見ていると心の底からいたたまれない気持ちになります。これは本当にコロナどころの騒ぎじゃなくて、誰がなってもおかしくない病であり、2019年の統計で約100万人の方々が明日も生きてやると必死に戦っている現実であったりします。私たちが普段通りに目を覚ましている朝は、誰かにとっては普段通りに目を覚ますことができなかった朝でもあるのです。だからこそ、私たちは普段通りの今日をちゃんと生きていかなくてはいけない。大抵は惰性で始まる朝が多くて、時に辛い朝もあり、予定がなくて思い切り寝過ごす朝もある。そんなものです。そんなものだけど、そのすべてが尊いと思う日が必ず来る。もう少しで新年だなぁ...なんて思えることが既に奇跡的なことだったんだなと。先日のふたご座流星群20時デートでの姐さんの願いが "健康第一" であったのも、来年のカレンダーに亜伊林さんの詩が散りばめられているのも、私なりに感じたのはそういうことなのではないかなと。

で、来年です。きますよ、辛島美登里さん。さらに岸谷香さん。なんですか、この横の並び。胸熱すぎてケトルでお湯が沸かせそうじゃないですか。今年も森口博子さんにツアーの発表をさせてみたり、リンドバーグ渡瀬マキさんといきなりお揃いキノコヘアを披露してみたり、テレビでは大事MANブラザーズの立川さんと共演してみたり、もうね、こういうことなんですよ。できるうちにできることはやっちまおうと。ファンツアーも学園祭も写真集も、いつかやろうではなくて、できるんなら今やろうと。私たちもある程度の年齢を越えてきたので、変な話、桜の花だって、あと何回見れるか既にカウントダウンが始まってたりするんすよ。儚いよ。だからこそ、もう一回、Ready Steady Go!でいきましょう。スタートを切るのは明日じゃなくて今なんです!